ヨイトマケの唄の素晴らしさは現代社会に大きく影響

美輪明宏さんのヨイトマケの唄が昨年末の紅白歌合戦に初出場したことで大きな衝撃を与えて話題になっている。半世紀も前に発表された曲だが、当時は歌詞に含まれる言葉が問題視されて表舞台から消えていってしまった。それが復活した瞬間でした。インターネットの掲示板にはこの歌を絶賛する声がたくさん書き込まれた。貧しい家庭の少年と工事現場に泥まみれになって働く母親の姿を描いた、約6分のストーリーのある歌だ。紅白以降、美輪さんのCDの売れ行きは数倍になった。本人はこの理由を、真実、親子の情愛、無償の愛。今、皆がほしがっているものが入っているから指示されたのだと思うと言っている。今の世界は、まともなものを求めるようになったのだろうと。当時シャンソンは上流階級は優雅な趣味ととらえられていたが、問題意識を持ち怒りをこめたような告発のシャンソンは下品とされていた。そんな状況に我慢できなくて、想いをこめて発表した曲だそうだ。レコードはヒットしたがテレビで歌ったところ、土方などの差別表現を含んでいると判断されて要注意歌謡曲に指定されてしまった。指定制度が廃止されても放送禁止というレッテルがはられてしまった。泉谷しげる、桑田佳祐、槇原敬之など多くのアーティストがこの曲をカバーした。そして名曲を認識されるようになった。

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